介護保険を利用して介護用品代を軽減しましょう
介護保険では、要介護度に関わらず年間10万円を上限として、購入費用の9割が支給(還付)されます。 介護にかかる費用は多額で複数年に及びます。しっかり還付手続きを行いましょう。
介護保険で介護用品を使用するというと、通常はレンタルでの使用と思われます。ですが、直接肌に触れる入浴用品やトイレ用品(特定福祉用具)は、レンタル使用というのはちょっと抵抗が大きいですね。これらは介護保険での購入が認められています。
要介護者・要支援者の方が特定福祉用具を購入される場合、市町村より購入費の9割相当額の補助を受けることができます。あくまで、支払った物に対する9割を還付(払い戻し)してくれる制度ですから、先にもらうことが出来ないのは残念ですが、レシートなど捨てないようにしっかり保管しましょう。
気をつけなければならないのは、平成18年より、インターネットや通信販売を利用しての購入は、介護保険の還付を受けることができない場合があります。還付を受けるためには、販売業者が都道府県より指定を受けていなければならなくなっています。気軽な外出はままならないので、インターネットや通信販売の利用は便利な買いもの方法です。購入前に対象になるお店を自治体などにチェックしましょう。
介護保険で購入できる特定福祉用具
介護保険で購入できる特定福祉用具はこんなものがあります。より安全で、介護する人もされる人も、快適になるものがあるといいですね。
○腰掛便座
・和式便器の上に置いて腰かけ式に変換するもの
・洋式便器の上に置いて高さを補うもの
・電動式又はスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有するもの
・ポータブルトイレ(便座、バケツ等からなり、移動可能である便器。)
○特殊殊尿器
・自動採尿器・・・尿が自動的に吸引されるもので老人又は介護者が容易に使用し得るもの
○入浴補助用具
・入浴用いす
・浴槽用手すり
・浴槽内いす
・入浴台
・浴槽内すのこ
・浴室内すのこ
○簡易浴槽・・・空気式又は折畳式等で容易に移動できるものであって、取水又は排水の為に工事を伴わないもの
○移動用リフトの吊り具
などです。住宅改修も20万円まで1割負担で還付されますので、あわせて利用することで、介護を快適にしましょう。
介護保険でレンタルできる電動カート
介護保険では電動カーとのレンタルなども利用できる場合があります。街中でも少しずつ見かけるようになりましたね。大きなショッピングセンターならきままにお買いものも可能です。ケガや股関節脱臼や骨盤の傷害が出て、思うように歩けない方も、ケアマネージャーさんに相談して、電動カーとの導入を考えて見ましょう。脳梗塞などで麻痺が出てしまった方のリハビリ後の外出のサポートにもなります。老夫婦では、買いものカーとの役割もしてくれます。
気になる費用は月あたり2000円ほどのところからあるようです。電動カートが外出を可能にしてくれたら、また、人生が変わりますね。